夢100ゆめくろメインストーリーのネタバレ満載備忘録
夢世界を語る

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時系列を考察する

2022年3月20日現在ゆめくろで公開されているメインストーリーは4章のディレッタントまで。
「夢100とは異なる時代」「同じ世界観」ってことなので、ちょっとクロスオーバー的な要素も期待しつつプレイし始めてみましたが、感想としては「思ってたよりもずっと夢100と繋がってる世界っぽい」です。
並行して存在する別世界なんじゃないかって意見が多いみたいですが、レコルドのルベルト国王はマジでロイエにそっくりだし、アルストリアにはちゃんと騎士団がいるし、フェアベルクのイベストなんかも隅まで読んでみて、個人的にはどっちかがどっちかの過去か未来として描かれているのは間違いないんじゃないかと(思いたい
今のとこわたしにはゆめくろのが過去っぽく見えてますが、もしかしたら夢100の方が過去なのかもって思うこともあったのでちょっと覚え書き。

ゆめくろが過去っぽい要素

まず「ゆめくろの方が過去なんじゃないか」って感じる要素は5つあります。

ひとつ目は「薬学者ギルドの存在」。
夢100には唯一王子様でも元王子様でもない「商人」の男の子で「ダヤン」ってキャラクターが居るんですが、彼は「薬学者ギルドメディシナのリーダー」という設定で、「錬金術師」などを相手に商売をして稼いだお金はこの「メディシナ」って「ギルド」のために使ってます。

ゆめくろ2章ソルシアナで夢花の話を聞いた際、「マイスター」や「ギルド」の仕組みは「すべて今の夢王様が作られた」って言ってましたよね。つまりそれ以前の時代には名称すら存在しないはず。
夢100には先代の夢王まで登場しますがその誰もがギルドやらマイスターやらってのには恐らくノータッチです。
なので、もっともっと昔の時代の夢王が作った仕組みで、今もなんとなく国民たちの間にはその名残が残ってる状態、なんじゃないかと思いました。

2つ目は「マジックラインの存在」。
ゆめくろ本編には出て来ませんが、割と早期で手に入りやすいキャラに「電信技師」の「リンク」という子が居て、彼は「マジックライン」といういわゆるインターネットのようなシステムを「魔法科学」という学問を用いて「開発した人」という設定になってます。
ゆめくろは開発者が生きてる時代なのでシステムは普及したてだと思われる。
一方夢100では、たとえばレコルドで世界会議を開くとき、ムーンロードをいくつも渡らないと来れないような遠方の国の王子は「ビデオ会議」みたいな感じでリモートで参加できるんですよ。
あとは、メールのやり取りをするような端末もゆめくろの「キーパーズボード」のようなごっついのんじゃなく、ガジェットオタクな王子様はアップルウォッチみたいなものを使ってたりします。

ちなみにこちらのテオドール王子は時の国クロフォードのドライ王子とちょくちょく「オンライン対戦ゲーム」なんぞやったりもするのだけど、そんなのも全部マジックライン的なものが繋がってないと無理だよね?
みんな当たり前って顔して使ってるので、開発されてからは随分経ってるんじゃないかなって思いました。

3つ目は「飛空船の存在」。
リンクと同じくゆめくろ本編には出て来ていませんが、機械術ギルド「虹の彼方」所属マイスターで「車輌技師」の「ラグーン」というキャラが、まだ個スト全部読めてないけど恐らく「飛空船を開発しようとしてがんばってるマン」って設定になってます。
しかも、機械術関係の「グランドマイスター」が「今の技術では船を空に飛ばすことは無理」だとも言ってると。

だけど夢100では、飛空船ってバリバリに飛んでるし、なんなら船にプロペラが付いてるとかそんなレベルじゃなくて普通にジャンボジェット機みたいなのがブンブンに乗り回されてます。

ここからもう1度世界がどうにかなって全部の技術が失われてゆめくろの時代に至るってのは考えにくいんじゃないかと個人的には思います。

4つ目は「ラビアが砂漠地帯」。
ゆめくろ1章で報酬として手に入る黒妖精「ナヴィ」の個ストを読むと、夢100第1部で姫たちが訪れた「ラビア」という国が登場します。

ラビアには「ノウル」という小さな町があるだけであとは広大な砂漠地帯なんですが、夢100ではノウルに住む「ロコ」という老人がその砂漠地帯に地下水脈を引いて「木を植える」っていう試みをしてて、なんやかんやあって「木が育つかも」「ここが緑豊かな土地になるかも」って思わせるような感じで終わってます。
なので、もしゆめくろが夢100の未来ならもうちょっと緑増えてたりしててもいいのかなとなんとなく思いました(ロコじいが不憫で

5つ目は完全に肌感なんですが「トロイメアがちょっと遠い」。
ゆめくろの夢王様は「簡単には会いに行けないような人」で「グランドマイスターになった暁には願いをひとつ叶えてくれる」ってちょっと神がかった存在ですよね。
夢100はそうしてトロイメアが神秘的なものとして扱われてきたことが過去の過ちであり、トロイメアを世界に開いて、夢世界中の国民たちに夢王を身近で良く知るものとして認識してもらうことで、2度と同じ過ちを繰り返さないようにしようと変わっていく過渡期です。
夢世界の起源から考えて、トロイとアトラの時代→奪う力の暴走で夢世界が荒廃→歴代の夢王が世界の復興がんばる→世界に夢がいっぱいになる→再び奪う力が必要になる→トロイメアとアトラスが開かれた身近な国になる、がざっくり大きな流れだとすると、このゆめくろの夢王様の神がかり感は「歴代の夢王が復興がんばる」の時代か「夢がいっぱいになる」くらいの時代なのかなぁと個人的には感じます。

夢100が過去っぽい要素

一方で、「夢100の方が過去なんじゃないか」って感じる要素は3つあります。

ひとつ目は「ルベルトと妖精の距離感」。
ゆめくろ1章でレコルドの国王ルベルトが初めて黒妖精を見たとき興味深そうにじろじろ見て「確かに記録には1000年前には普通に妖精が存在してたってあるが」って唸ってましたよね。
エマやクロウは「ホントにいたんだ」「絵本の中の生き物かと思ってた」みたいにびっくりしてた。
夢100だと妖精は育成素材なんだけど一応「王子に力を与える存在」ってどっかでナビが言ってた気がするし、たとえ姿を見たことがなくても、少なくとも王子たちは自分たちに力を与えるものとして妖精たちが「存在していること」はちゃんと知ってるんだと思うんだよね。

ルベルトが1000年前の言い伝えレベルでしか妖精の存在を知らなかったんだとすると、夢100よりうんと後の時代なのかなとも思う。
妖精が絶望に染まったものが黒妖精って設定も、ワンチャン夢が肥大し始めた先代の夢王の時代にたくさんの妖精が黒く染まってしまって、どこかで1000年も眠ってて、今現れた、みたいなことなのかも。
となると、どっかでもう1度あのアトラの悲劇が繰り返されて、夢100の時代に築いたものがまっさらになって、また初めからやり直してることになるんだろうけど、泣いていい?←

2つ目は「知らない国がある」。
ゆめくろ3章以降のグレイブランドとディレッタントって夢100にはない国なんですよね。
180人以上も出身国を持つ王子様が居るのにさ(100人の王子様とは
グレイブランドはファミリーが権力を握ってるしディレッタントにも権威主義国家だった頃の貴族文化がちょっと残ってて肥大した夢の被害にはかなり遭いやすい気はするんで、もしかしたらカラビナやデジールみたいにタイミング的に滅んでしまってる国って可能性もなくはないのかなって思うけど、どっちにも滅んで欲しくないので、未来なのかなって(願望

3つ目は「ナヴィの存在」。
これもかなり願望に近いんだけど、ナヴィとナビってなんかどっかで繋がってるんじゃないかなって思っちゃうんだよね。
「人間大嫌い」とか、「綺麗事大嫌い」とか、ソルシアナでの「夢王ヤな感じ」ってナヴィの発言は、まるでホープが選択してしまった悲しい結末を丸ごと庇うかのような言葉に聞こえます。

どうやら妖精時代に加護を与えていた人間の絶望の種類によって黒妖精の性格とかどんなことが嫌いなのかって決まるっぽいし、ホープの絶望は確実に妖精は黒くなるだろうなってレベルだし。
ナヴィのお耳がめちゃくちゃナビに似てるのも、そもそもナビって幼少期にライトとホープが大切な妹にプレゼントしたぬいぐるみだから、そう考えたらホープにとっても思い入れが深いもんだし、そういう思念みたいなものが妖精の姿に影響したりするのかなって。

でも夢100オタクこのゆめくろの美しいグラフィックとフルボイスでホープの絶望を深堀りされて全部見せられたら病んじゃう可能性はあるよね←

また何か気付いたことがあったら追記していこうと思います

追記:この後リリースされた5章を読んだら確実に「ゆめくろが過去」って分かる地名関連の描写が出てきました。妄想乙だったw