3章 グレイブランド
歓楽の国グレイブランドは王制ではあるものの、国中にいくつも影を潜めている非合法組織、通称「ファミリー」の力が強い国。
ファミリー同士の覇権争いは日常茶飯事であり、また各ファミリーの息がかかったギルドも多く、これらを関知し切れない連盟はいろいろと手を焼いているらしい。
10年前はもっとも力の強いファミリー「ブラッディレディ」が名を馳せていたが、ボスの死後勢力が衰退し、死んだボスの妻である女性がその座を引き継いでからは表立って大きなことはしていないと言う。
要は暴力団とか半グレ集団ってことだよね? なになになにこの危険な香り←
夢100ではあんまりこういう雰囲気なかったからいよいよゆめくろ色が出てきた感じがしてちょっとワクワクw
ルージュ
レコルドを立つ夜に見送りをしてくれた月渡りのメンバーのひとり。遊詩師。
ソルシアナで偶然再会し、ブラッディレディ本拠地に一体どうやって潜入しようかと考えあぐねていた一行に「役に立てるかも」と声を掛ける。
個人的にこの子めちゃくちゃお気に入りw
流浪の唄歌いって、ミューゼの王子ルークを思い出す(性格正反対だけど
過去ストではマッドサイエンティストみたいなこと言い出したお父さまから逃げてお酒や娯楽を欲しいままに振る舞うようになった経緯が描かれていたけど、彼が一見とても楽天家に見えて実は誰よりも厭世的なわけをそのルーツに垣間見たような気がする。
ルークもお父上にコンプレクスがあるし、音楽の才に恵まれているというのも共通点。
そして、蒼井翔太くんの声!
しょーたんてこんなんもいけるんや。。
ショタか棒読みかボインなお姉さま声の印象しかなかったのでびっくり、とても好きです。
お顔も色気があって良くないですか?←
今章では味方なのか敵なのかたびたび疑わしい言動や行動を見せたりとちょっと油断ならない感じがまた気になります。
プリムスクラブ
ブラッディレディの管轄下にあるカジノギルド。所属マイスターは計5人、表向きにはグレイブランドの中心地にあるカジノ複合施設「プリムスクラブ」の運営をしている経営者とその従業員だが、ブラッディレディの元幹部が居たり現構成員が居たりメンバーそれぞれに裏の顔がある。
お互いマイスターの資格まで取って完璧に裏の顔を隠し抜いて騙し騙されながら一緒に働いてるんだとしたらすごいよね。
めちゃくちゃ頭いい人たちの集まりなんだろうしマジ気が休まらんそんなギルド←
今回ルージュの口利きにより、エマ、シオン、グランの3人がカジノ施設に覆面従業員として潜入することに成功。ブラッディレディについての情報を収集し、黒妖精を仕込んだ武器の出所を探ります。
たぶん連盟からの調査って態でギルドキーパーが正面から訪ねてもプリムスクラブからはブラッディレディのブの字も出てこないってことなんだろう。
そんな一癖も二癖もある男たちがちゃんと定期的に夢花の観察書を作成して提出してるって考えたらめちゃくちゃ笑えるw
ヴィクトル
プリムスクラブ所属マイスター。
カジノ施設内にあるバーのバーテンダーを務めるつだけんさんの声帯を持つオネエ。
よくカジノで大負けしてバーで飲んだくれているルージュの泣き言を聞いてあげてるらしい。
ギルドに来てまだ2年ということもあってか他のメンバーに比べるとそこまで腹黒さを感じない。
今回は見知ったルージュの頼みならと覆面調査が上手く立ち行くように計らってくれたりギルド内に居るブラッディレディ構成員の名前を教えてくれたりとても協力的。
こんなバーテンさんが居るバーがあったら行きつけになっちゃうなぁ。だってなんかわたしヴィクトルが喋ってるの聞いてるだけでちょっと元気出るもん。飲みながらお喋りなんてできたら絶対明日からまたがんばれそうだよ。天職だと思います。(だれ
ちなみに過去ストや個スト最後まで読めてないのでまだ言い切れないけど、そもそもなんでオネエ口調で喋るようになったのかその経緯については、何かとんでもないもの腹に抱えてるのかと思いきや意外とアホのような理由で笑ってしまった。アンタも苦労してるのねぇw
レン
プリムスクラブ所属マイスターでありブラッディレディの構成員。
施設内にあるビリヤードフロアで働く凄腕のプールシューター。
愛されることを知らずに育った狂暴な野良犬って感じ。
今は間違ったら腕とか食いちぎられそうだけど、ひとたび心を開いたらご主人様大好きの心配性ヤキモチ過保護ワンコになりそうな雰囲気←
新人アシスタントとして潜入したシオンとは早々にお互いを「クソガキ」と呼び合う仲に(ちがう
ブラッディレディの組のもんなので上からの指示で一行を危険な目に遭わせたりもするが完全に染まり切っているわけではなく、これはいよいよ胸糞悪いって思ったら逆らったりもする筋の通った男の子。
ユミル
プリムスクラブ所属マイスターでありブラッディレディの構成員。
施設内にあるホストクラブみたいなとこで働くトップエスコーター。
うーんどうにも鼻持ちならないです彼w
女性客を侍らせてるのはまぁいいとして、なんかこうきな臭いし、偉ぶってるし、新人ホールスタッフとして潜入したグランの顔の傷についてそこそこ無神経なこと言っちゃうし、過去スト読んでみたらなんでユミルがこうなっちゃったのかその悲しい経緯を知ることができたんですがそれでもちょっとまだ快く思えない私が居ます(ユミル推しのみなさんごめんなさい
今回はブラッディレディの指示でレンと共に主人公一行をある人物が待つ場所まで連れて行き引き合わせるという大任を果たすが、ブラッディレディの裏で糸を引いている「胡蝶」という組織のリーダー「テスタメント」の策謀に嵌り黒妖精を植え付けられ、あわや大切なお顔に傷が付く大惨事に至った。
植え付けられた黒妖精を浄化してくれたエマや必死に助けようとしてくれたレンに心動かされるような描写は特になく、えらい目に遭わせてくれたテスタメントにお礼してやらないと気が済まないと言う理由で一行と敵を同じくする。
胡蝶のリーダーテスタメント
ブラッディレディを裏で操っていた真の黒幕組織「胡蝶」。
黒妖精を仕込んだ怪しい銃もこの胡蝶が出所であるということが判明。
その組織のリーダーであるテスタメントは、鍵の中に居るナヴィたちが「そわそわする」くらいイヤなものを纏っていて、主人公エマちゃんにおキッスして謎の無意識領域に飛ばしてしまうというド変態超能力まで持っている。←
騒ぎに駆け付けた部下であるナナシに「やり過ぎだ」と窘められるくらいぶっ飛んでるし、いよいよいちばんヤバいヤツが姿を現したって感じ。
エマに対し「さすが、エデンの娘」と声を掛けるなど、ナナシ同様エデンとは浅からぬ仲、エマのことも昔から知っているような口ぶり。
黒い粉
胡蝶が製造に関わっているであろう怪しい粉。
製造元からブラッディレディの隠し倉庫に輸送中、これを怪しんだキングスレイズというファミリーの構成員が輸送車を襲撃、撒かれた粉を吸った構成員たちは何かに取り憑かれたように苦しみ呻き出し、肌は青黒く染まり、「黒妖精の瘴気に当てられた」のと同じ症状を発症する。
魔術医師のカイが治療を試みるも手が付けられない状態。
黒妖精の瘴気ならその瘴気を放っている子を浄化することで症状が緩和されるが、この粉の場合元を断つことができないため症状が重篤化するのではないかといった見解。
ちなみにこの悲惨な状況を目の当たりにしたクロウが過去を思い出し物思いにふけってしまうシーンがあるんですけど、それを心配したエマに対して打ち明けたクロウの昔話が、「なるほどこういう伝え方するのねぇ」っていう、ちょっと意外な感じでした。クロウはエマを「女の子」としてではなく本当に「家族」とか「妹」として大切にしてあげたいんだろうなって思ったよ。
カミュ
プリムスクラブ総支配人でありブラッディレディの元幹部。
カジノではテーブルゲームのディーラーをしている。
ちょっと小難しくてよく分からなかったので記憶飛んでるんですが、たぶんイカサマとかをしようとしてる人を直ぐに見抜ける洞察力とかに優れてるみたいな設定(あいまい←
カミュがブラッディレディの幹部を務めていたのは亡きボスが生きていた10年以上前、裏社会一の勢力を持っていたかつての全盛期。
しかし、便宜を図ってきた傘下にあった小さなファミリーによる裏切りで毒を盛られボスが殺されると、それまで大人しくしていたファミリーや協力関係にあったようなファミリーまで示しを合わせたように一斉にブラッディレディを襲撃、グレイブランド中のファミリーがブラッディレディの敵となった。
亡きボスの妻であった「マム」はすべてに裏切られ失意のどん底だったが、そんな折にブラッディレディ復興に協力を申し出た胡蝶という組織による資金や武器などの惜しみない援助を得て、衰退していたブラッディレディはかつての勢力を取り戻していく。
その頃のカミュはなんやかんやあって既にブラッディレディを離れてはいたが、マムが胡蝶から与えられたある人間離れした恐ろしい力を用いて復興の邪魔になるものを排除していたというのをなんとなく知っていて、マムに胡蝶とは手を切って欲しい、「闇の中で生きる者の魂が廃れないよう熱く燃やし滾らせる場所」という亡きボスが掲げたプリムスクラブの信条を今一度思い返して欲しいと願っている。
分かる。なんか暴力団って悪いことするけど正々堂々としてて小賢しいマネは嫌いなんだよね。←
数日後ボスの命日にマムがグレイブランド中のファミリーの拠点に黒い粉や黒妖精をぶち込んで国をめちゃめちゃにするつもりでいるらしいことを知ったプリムスクラブの面々は、それぞれの想いはあれどこれを止めるため、一行と協力して胡蝶を討ちたいと持ち掛ける。
血戦
亡きボスが生きていた頃ブラッディレディ内で盛んに行われていたという血戦は、回転式の拳銃に実弾をひとつだけ込め適当にシリンダーを回してから相手と順番に自分の頭に向け引き金をぶち抜いていくというとんでもびっくりなゲームで、生き残った方が相手の地位や権力を奪うことができるという地獄のような掟である。(怯
今回はこれをカミュがマムに申し込んでボスの座を奪い、マムの暴走を止めようという作戦。
エマの協力の元、最終的にはひとつも弾が入っていない別の銃とすり替えることで無事事なきを得る。
セブン
プリムスクラブ所属マイスター。ギャンブラー。
いつもおじいちゃんみたいなこと言ってレンにお世話してもらってるヨレヨレシャツのボケボケ男なんだけど、カミュとマムのロシアンルーレットに突然テンション爆上がりしたのでびっくりしました←
たぶん普段はおじいのようなこと言ってるけどいざ勝負ってなったら人が変わったようになるんでしょう。
幹部まで上り詰めたカミュがブラッディレディを抜けることになってしまったのもセブンとの勝負に負けてしまったことが理由らしいです。
マム
最終的にブラッディレディのボスの座に留まることとなり、胡蝶とも手を切ってくれることを約束してくれたマム。
亡き夫の無念を晴らすために泥水をすすりながら10年もかけて準備してきた復讐劇をこうして取り止めにしてくれたってだけできっとちゃんとカミュやレンやユミル始めファミリーの部下やプリムスクラブの子たちのことかわいいって思ってるし、極道の妻だなって思うわ←
マムによれば胡蝶はそこまで大きな組織ではない、黒い粉は近年胡蝶がもっとも熱を上げて製作に取り組んでいた「黒妖精の瘴気を物質化したもの」で今はまだ試作段階、ナナシは恐らくテスタメントの側近であるが食えない男、銃や粉を実際に作っているのはテスタメントではなく魔法術や機械に精通した開発者が別に居るとのこと。
最後は一行をカジノに招待してもてなしてくれました。粋ですねぇ。
姿を消してしまうエマ
マムとの血戦の後、どこからともなく現れたテスタメントは結局作戦を強引に決行、マムに黒妖精を植え付けこれを取り巻く構成員たちにも打ち合いをさせることで街中を瘴気でいっぱいにしてしまう。
とんでもない混沌の中、まさにクロウが手にかけられようとした瞬間、エマの強い想いに反応した鍵が突然光り出し、辺り一面を白く染め、瘴気使い魔もろとも消し飛ばし、多くの黒妖精を一気に浄化した。
ナヴィいわく、それは今までの浄化よりもうんと強い光で、「胸がきゅっとする」ものだったらしい。
エマはこの瞬間光の中で黒妖精と思われるものの声を聞いていた。
「人間は弱い」「夢など見るな」「私たちは人間が大嫌いだ」
しかし、エマはこの一連の出来事について何も覚えていないと言い、またこの瞬間その場に居た全員が「エマはどこに行ったんだ?」と彼女の姿がほんの一瞬見えなくなってしまっていたような様子だった。
これはテスタメントのド変態超能力と似た現象なんでしょうか?←
同じ感じがする?
テスタメントの気配について、「イヤな感じがする」「そわそわする」「同胞のようなそうでないような感じ」と口々に言い合っていた鍵の中の黒妖精たち。
この子も「同じ感じがする」って指差したのは、レコルドでエマが初めて浄化したこちらの黒妖精。
そうだったのか…
いやぶっちゃけわたしはちょっとなんていうかホントはすごく希望に満ちててだけどこんなことになっちゃって悲しい的な救いを欲してるような気配を感じてたんだけどな。
だってマグナ学派のカーサに似てるんだもん←
\似てますか?/
冗談はさておき、テスタメントと関りの深い誰かの絶望で黒くなってしまった子なのかなぁ。
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