7.5周年記念イベント
7.5周年おめでとうございます!!!
本当に本当に素晴らしいイベントをありがとうございました。涙
今回のイベストの舞台はアトラス。
国のみんなが目覚めたお祝いにささやかなお祭りを開催するということで、他の国の人を招いたりするような大々的なものじゃないけど、姫とアヴィは特別にってことで、キエルから箔押しの招待状が届きます。オシャレ。
しかも、お祭りの前には「昇陽式」という式典を開いて「正式にトルークビルをアトラスに迎え入れる」と言うことで、式に参加するフレイグとイザークもキエルと同じように正装してます。もちろんアヴィもナビも正装。みんなかっこいい。
なんだけど、昇陽式前夜、浮かない表情のフレイグの様子が気になって、姫は花畑でひとり物思いに耽るフレイグに声を掛けます。
するとフレイグは、このアトラスの花畑は自分が指輪の力を使って一度はすべて枯らしてしまったこと、しかし姫の力によってもう一度夢が満ち今美しく咲き誇っていること、あの時「どちらのやり方が正しかったのか」「どちらの思い描く世界が間違っていたのか」というのを今更論じるつもりはないが、ただ「花を枯らしたのは自分で芽吹かせたのは姫だったということだけは事実だ」と、その胸の内をぽつりぽつり打ち明けてくれる。
幼い頃、母さんの前でいつも「いい子」だったフレイグは、きっと大人になってからも母さんの言いつけを守り、最後の約束を守り、嘘を吐かず、正直に話してさえいればずっと「いい子」な自分で居られるし、お墓の前でもずっとそうやって母さんに語り掛けてきた。
これがいつの間にか心からではなく表面上のもののようになってしまっていて、「母さんの望みを叶える」「母さんとの約束を果たす」と、自分の口からその言葉さえ紡がれればこれが免罪符になり、自分はいつまでも母の前では「いい子」のまま、しかし言葉の裏で「兄弟を傷付け悲しませている自分」が居ることを、母の目からも自分の目からも見えないところに隠していた。
そんな自分を省みるようになり、今は母の墓石の前で「母に語る言葉がなくなってしまった」のだと言う。
フレイグの本心
そう言えばわたしは第2部終盤、よく「フレイグが分からなくなって来た」とかってぼやいていました。
「夢を与える人間を選ぶ世界」「アダムは流刑の民でも異端児でも施しを受ける人間でもなく、新世界の頂点に君臨すべき王子」「それを本人が心苦しく感じるならいっそ自我を失ってていい」この辺までは痛い程伝わってたはずのフレイグの感情や目指すものが、「あれちょっと待てよ」「このまま進んだらアダムは壊れてしまうかも知れないし、世界が壊れてしまうかも知れない」、この辺から「どうしてこのリスクマネジメントのプロみたいなフレイグが起こり得るすべてのリスクを無視してこれを押し進めてるんだろう」と思うようになり。
不思議と最後まで「憎しみ」や「恨み」のような「本当に激しく湧き上がる強い感情」に駆られて我を忘れているようにも見えなくて、「実現させたいビジョンがある」「正しい世界がある」と確かに目を開いていたはずのフレイグがなぜ、「分かってるけど怖いんだよ」「汚いんだよ」「もう見たくないんだよ」って目をつむったまま行き切っちゃったホープと同じ結末を迎えようとしていたんだろうって疑問に思ってた。
でも、改めて現在の彼の話を落ち着いて聞いてみたら、フレイグはあの時自分が強引に押し進めようとしていたことがあわや世界を丸ごと奪う力で覆ってしまうかも知れないし、もしかしたら取り返しがつかなくなるかも知れないし、実は母さんの本当の想いや願いとは反しているであろうことも、きっと最初から分かってたんじゃないかなって気がしてきました。
例えば自分が提示した新世界がこれを支持する人も一定数現れるくらいに説得力があるものだという自負があって、異を唱える人間が愚かしく見えてきて、リスクを冒してでも試してみたくなって、自分こそが世界でもっとも優れているような気にさえなって来て、でもそんな高慢さを隠すように謙虚な言葉を使い、「母さんにこう言われたから」「母との約束を果たそうとしてるだけ」「いい子にしてるだけ」って思い込もうとしてたら本当に心からそんな風に思えるようになって来るって言うかさ、上手く言えないけど、「母さんの前でずっといい子でいること」って、ある意味母さんのことも騙して、自分自身のことさえも騙して、でも騙してることには気付いてないフリをしていなきゃいけないわけじゃん。
で、気付いてないフリをし続けてたら、ホントに分からない状態にちょっとなっちゃうって言うか、もうどこから紐解いたらいいか分からないくらいに複雑な感情が絡まり合っちゃって、その中には「本心」と「本心を隠すためにそういうフリをしてた感情」なんかも混ざってて、もうどれが元々の自分の「本心」で「心からしたいこと」だったのかも分かんなくなっちゃって、なんかフレイグってずっとそういう状態だったのかなって。
だから今「母に語る言葉がなくなってしまった」のかなって思ったんです。
イザークの見解
そしたらそんな2人の話を立ち聞きしてたイザークが、「それは合わせる顔がないって思ってるんだろ」って。「母さんには一緒に怒られてやるから、一緒に謝りに行こう」って言うんですよ。
小さい頃、イタズラして母さんに怒られてもう嫌われたって泣いてたイザークに、「母さんがそんなことでお前のこと嫌いになるはずがない」「一緒にごめんなさいしに行こう」ってフレイグが言ってくれたんだって。
はっとしました。
そういうことかって。
実はわたしも長女なので比較的母の前ではいい子で褒められることが多かったんですよ。
フレイグとはちょっと違うかもだけど似てるなって思ったのが、昔ね、母がわたしと妹にめちゃくちゃかわいい植木鉢とじょうろをそれぞれにひとつずつ買ってくれて、花屋で花の球根を買って姉妹で植えたんですよ。生まれて初めての花のお世話で二人ともテンション爆上がりだった。
でね、母が「水やりは朝早起きしてお日様が昇る前にするんだよ」って言うんです。「お日様が昇ってからすると水が温まって球根が芽を出す前に腐っちゃうかもしれないから」って。
なのでわたしはめっちゃ気合い入れて早起きして、自分の分とまだ寝てる妹の植木鉢にもじょうろで水やりしました。
そしたら遅れて起きて来た妹が「自分も水やりしたかった」って泣いちゃったんです。
子どもってそんなん好きじゃないですか。初めてのじょうろだし初めての水やりだし妹も楽しみにしてたんです。それを奪ってしまったんですわたしw
なんだけど、そのときのわたし、「お母さんが日が昇る前にやらないとだめって言ってたから」「良かれと思ってやった」って言い返してました。「妹を泣かせてしまったわたし」じゃなくて、「お母さんの言いつけを守ったわたし」を主張して。
ホントは分かってました妹は水やりをしたがってたこともわたしが代わりにやっちゃったら悲しむだろうなってことも。
それにそもそもわたしただやりたかっただけなんです水やり。ディズニープリンセスのめちゃくちゃかわいいじょうろだったんでw
しかも、母が「日が昇る前に水やりできないこと」より「妹の分までやっちゃうこと」を良しとするわけないじゃないですか。全部分かってるんですよそんなことは。
でもね「お母さんの言いつけを守ったわたし」も決して嘘じゃないんです。「妹の鉢の球根だけ芽が出なかったらかわいそうだから」っていう気持ちも当然あります。だからこそ「ただ水やりがしたかった」っていう自分の本心が分からなくなっちゃう。そして「妹が悲しむって分かってたけどやりたかったからやっちゃった」っていう自分の非が自分で認められなくなっちゃうんですよね。
そういうのひっくるめてただ素直に「ごめんなさい」って謝れたら、確かにそういうごちゃごちゃした感情の全てがさらさらさらって解けていくような気がするなって。
フレイグだけじゃなくて、わたしのカウンセリングまでしてくれたよイザークが←
この後母さんや兄弟たちにフレイグは言えたのかな。
詭弁も言い訳も考えず、自分の分析や解説も要らない、何もかも一旦置いといて、アホのようにただ一言「ごめんなさい」って言えたら、きっとすっごく心が楽になるような気がするよ。
ちなみに
アトラスには「過去や未来の自分に書いた手紙を流すと本当に届く」と言い伝えられている湖があって、祭りの最後にはそこにみんなで手紙を書いて流すことになるんですが、みんながそれぞれどんな手紙を書いたのかは個ストで詳しく描かれています。
月覚醒はそれぞれ「過去」にフィーチャーされてるんですけど、もう、もう、全員覚醒絵だけで泣ける。涙
今回フレ兄とナビは報酬なんだけど、イザークもキエルもアヴィも欲しいし絶対読みたい。
そして死ぬほどガチャ回した結果…
うわああああアヴィいいいいいいい!!!!!
かっこよさの権化(昇天
月にしました。めちゃくちゃ良かったです。
キエルも読みたかったなぁ。
いつか絶対手に入れます。
最後に
昇陽式で初めて「王子として民の前で演説」するキエルが緊張を和らげるためにナビに「抱っこさせて」ってお願いするんだけど、めっちゃ嫌がるナビw
黎明祭ではカイリが「放せ」って怒っても「離れません」って言って自分から抱きついてたのになぜw