夢100ゆめくろメインストーリーのネタバレ満載備忘録
夢世界を語る

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6章 ミューゼ

マムの命令で「エマのボディーガード」としてウッドマンを訪れたと言うカミュは、エマを連れ去ろうとするナナシを制し、その目的を探ろうとする。

どうしてナナシが連盟やブラッディレディの監視の目を掻い潜ってエドゥアール城やアパートメントに侵入することができたのか、また今回のウッドマンの騒動について、ナナシが本当に胡蝶の手先なら「単純に黒い粉を撒けば良かっただけ」であるはずなのに、なぜわざわざ対決の様子を世界中に配信する必要があったのか、「連盟が中心となっているこの世界に一石を投じたかったのではないか」とナナシを問い詰めるカミュ。

実は、機械対決の配信は途中で中断こそされたものの、職人たちの不遇についてはその主張が広まり、「連盟に属さない野良職人を擁護する声」「連盟を批判する声」が各地で起こって、連盟は今その対応に追われているんだそう。

↑でも「妄想拗らせちゃうタイプ」だって一蹴されちゃった。いやわたしも前章カミュさんと同じこと言ってたのだけどこれって妄想拗らせてたんかw

それ以上探られたくないという様子のナナシは、「エマを強引に連れ去るような真似はやめる」、とは言え「秘密箱を開けるために音楽の国ミューゼで待っている」と言い残しその場を去った。

翌朝、エマはカミュと共に月渡りのメンバーに昨夜ナナシに言われたことや彼が秘密箱を所持していることなどを打ち明け、「自分の浄化の力をどう扱えばいいものか」その答えを知るためにも、「音楽の国ミューゼに行きたい」と訴える。

一方の月渡りメンバーは、「ノアが帰って来ないこと」「何か良からぬことを考え実行しようとしているであろうこと」「彼を止めに行かなければならないこと」をエマに相談。

そこに同席したオズワルドによれば秘密箱には特殊な魔力石が埋め込んであり無理に開けようとすれば燃えてしまうように作られているため「その中身を知りたければナナシに従うしかない」らしく、またノアの行方についてはカミュの指示で動いていた構成員たちが「森林の国ヒューレに向かった」との情報を掴んでいたため、これまで行動を共にして来た一行は一旦ここで二手に分かれ、エマとカミュが秘密箱を開けにヒースと共に「ミューゼ」へ、クロウ、イツキ、グランがノアを追って「ヒューレ」へ、それぞれ向かうことになった。

ミューゼもヒューレも夢100オタクとても馴染みのある国なのでちょっと楽しみ。

世界公演

ミューゼに本拠地を構える幻想歌劇ギルド「ファタミュジカ」が世界中の劇場を巡るという「世界公演」は、「妖精の住まう森」にある彼らのギルドホーム「リトルガーデン」に併設された劇場から、近日開演することが決まっていた。

ただし、ウッドマンでの一件以来、再び動きを見せ始めた胡蝶が、以前よりも頻繁に各地で「マイスター暴動事件」を引き起こすようになっているという今、劇場にはアルストリアから騎士団を配置し、万全の警備体制が敷かれることとなった。

いつ胡蝶が現れるか分からないと言うことで、「公演は延期にすべきではないか」との声も上がる中、「そんな不安の最中にこそこうしたエンタメが必要だ」という強い信念のもと、劇団員たちは日練習に明け暮れる。

アレックス

騎士団ギルド「シュヴァリエ」所属マイスター。優れた騎士に与えられる「聖騎士」の称号を持つシュヴァリエの団長。驚きの36歳。驚きの身長158cm。仮面を取ったら驚きの爆イケ。
そしてこの仮面こそが、彼を全ての屍を背負う重責や弟弟子を失った悲しみにも向き合えるほど強く高潔な英雄たらしめている。

めっちゃ強いのに世界公演初日は「城で全体指揮を執る」んだって。絶対現場に来てもらった方が安心できるのにねぇ(殴

サイラス

騎士団ギルド「シュヴァリエ」所属マイスター。守りに長けた騎士に与えられる「月騎士」の称号を持つ寡黙な騎士。壺が好き。
声帯が夢100ウェディ王子と同じまこにゃんだなんて信じられますか?
まじで誰だかわかんなかった←

公演初日は劇場付近を警備してくれることに。

ケント

幻想歌劇ギルド「ファタミュジカ」所属マイスター。魔導演出師。演劇についてはいつも怒られてばかりだけどいつか「花形役者になる」ことを夢見る子犬系男子。後輩感めっちゃ強めだけど先輩風めっちゃ吹かせる。元気で真っ直ぐで一生懸命でかわいい。

スズカ

幻想歌劇ギルド「ファタミュジカ」所属マイスター。歌劇脚本師。ケントに対して自分が以前「別の劇団の花形役者だった」こと、でもその頃の自分よりも今のケントの方がよっぱど輝いているってなことを言ってましたね。
恒常お迎えできてないので分からないこと多いけど取り敢えず味噌汁が好きらしい←

ベルベット

幻想歌劇ギルド「ファタミュジカ」所属マイスター。幻想興行師。弱冠16歳にして舞台の企画からプロデュース全てを手掛けファタミュジカを世界トップの劇団へと成り上がらせた天才座長。
「いいものを観ていいものを聴いて育って欲しい」という父の寵愛を受け、芸術的な感性において目や耳がとても肥えている。
父亡き後、その遺産でファタミュジカを立ち上げるが、そこには「いいものを観ていいものを聴いて」恵まれて育った自分が今度は世界中の人にそれを恩返しする場所だ、という想いが込められている。
また、その父が生前「いつか見てみたい」と焦がれていた「妖精」に同じように興味を持つようになり、妖精をモチーフにした作品を多く生み出すようになった。

世界公演初日、滞りなく進んでいたかのように思われた舞台上に突然黒い瘴気が立ち込めると、ベルベットは破壊衝動を煽るような黒妖精を植え付けられ、ショーをめちゃくちゃにしてしまう。

少し遅れて現れたテスタメントは、「黒妖精の気配をまるで感じなかった」と驚くエマに対し、「自分は黒妖精でもあり人間でもある」ためだと意味深な返答。

サイラスの避難誘導と、マムの命令でなぜか一緒に観劇させられていたプールシューターレンの活躍もあり、観客にはひとりも負傷者を出すことなく、浄化の力を使ってなんとかその場を収めたエマだったが、「こんな時だからこそ世界に夢を届けたい」というベルベットの想いは叶わず再演は見送り、ファタミュジカは連盟から「無期限活動休止」を言い渡されてしまった。

そしてさらに、ウッドマンの一件以来、世間から疑惑の目を向けられることを恐れているであろう連盟は、今回の公演が「劇場内外に完璧な警備体制が敷かれていたにも関わらず起こったこと」「舞台上で暴れるベルベットの姿が目撃されていたこと」などを理由に、「彼が胡蝶の内通者である可能性がある」として身柄を抑留、ファタミュジカには「怪しいものを隠し持っていないか内部調査を入れる」とも言い出した。
ベルベットに疑惑の目が集中するように仕向けたってことですね。

エマやファタミュジカの面、そして彼らの「監視」を連盟から命じられた騎士アレックスも、今回の騒動の原因は「テスタメントが黒妖精を植え付けたこと」だと分かり切ってはいるものの、自分たちの潔白を証明するためにも大人しくこれに従うことを決意。

劇場から次に運び出される機材や小道具、そうしてがらんどうになった舞台にひとり立ち尽くすベルベットは、連盟の心無い対応により、街の人たちが自分のことをこの騒ぎの犯人だというような怯えた目で不安そうに見ていたことや、自分が大切にして来たファタミュジカはこれから一生この事件と共に語られる存在になってしまったこと、「一度黒くなったものは真っ白には戻れない」「どうしたらいいか分からない」とその胸の内を打ち明けた。

なんか、泣いてしまった。涙

ぶっちゃけわたし、エマにもクロウにも胡蝶にもナナシにもなんの想い入れもないままひたすら第三者的立場で今章までメインストを読み進めて来てしまったのだけど、ベルベットの嘆きを聞いてようやく初めて感情が動いたというか、妖精がとか胡蝶がとか物語の大筋とはちょっとズレるのかもだけど、「ギルド連盟はなんて酷いことするんだろう」って怒りが湧きました。
ベルベットを支えてあげたいし、美しいものの塊みたいな彼に1度でもこんな想いさせたくなかったです。涙

インテル

なんと、今回この一件でファタミュジカに「無期限活動停止」を言い渡したのも、ベルベットに胡蝶内通者の疑いをかけたのも、内部調査や劇団員を監視するようシュヴァリエに命じたのも、全部全部この連盟副会長「インテル」の独断だったんですね。

インテルって最初レコルドでちょっと見かけたきり会ってなかったからすっかり存在忘れてたけど、その影の薄さからは想像できないくらい横暴な奴だったんやな…
ミューゼにある連盟支部にも圧力をかけて、エマやファタミュジカのマイスターたちがこの対応について掛け合って来れないようにしたりもして。
てかこの人副会長でしょ?
会長はどこでなにしてんの? (きれてる
世界ギルド連盟思ってたより闇深ぇぇぇ←

ランヌ

ランヌはそんなインテルの横暴っぷりに「自分たちはマイスターを支える立場じゃないのか」「こんなことをしたら彼らは再起不能になってしまう」ってめちゃくちゃがんばって意見するんですが、平社員過ぎて逆らえないのか「エマと連絡を取ることも禁止」って言われてただ悔しそうにアンビリーバボーしてるだけでした。

てか、ランヌさんって怪我で除隊しちゃったけど昔団長とアルストリアで宮廷騎士団やってたんだってやば過ぎ!!!!!
1章で「まさかアヴィと関係あるわけないよね」って言ってたけど、めっちゃあった!!!!!(興奮

ランヌさんもう斬っちゃいなよインテル←

ブラト

エマがミューゼに到着してからなぜか一向に姿を現さなかったナナシが「街外れの北の森でテスタメントと争っていた」という目撃情報を入手したカミュ。
その情報と「黒妖精の気配」を頼りにこれを追うエマがある裏路地に辿り着くと、そこには怪我を負って横たわるナナシと彼をその手に掛け満足げに微笑むテスタメントの姿があった。
「ふたりは仲間じゃなかったのか」と驚き尋ねるエマに、「勝手が過ぎたためにクビになってしまった」と答える満身創痍のナナシ。

テスタメントは「これまでに見たことがない程に強大な瘴気」を今度はケントに植え付け、「殺すつもりでやっている」「ただしエマの力を使えば浄化することができる」と促すようにエマの様子を伺う。
実はケント、ベルベットに掛けられたあらぬ噂の弁解をすべく街に飛び出してしまっていたんですよね。帰って来ないと思ったらこんなとこで捕まってたみたいです。

「これは罠であり浄化の力を使うべきではない」「いいから逃げてくれ」とエマを庇うような態度を見せるナナシ。
とは言えケントをそのままにしてはおけないエマが迷うことなく浄化の力を使ってこれを収めると、テスタメントは「素晴らしい力だ」「充分女王の代わりになる」と狂喜して、黒い瘴気で今度はエマを包み込み、強引に連れ去ろうとする。
の捜索と騎士団への報告から戻ったカミュと、なぜか彼が連れていた「闇夜の2人」による助太刀が間一髪のところでこれを阻止するも、さらに強い瘴気を出して一行を飲み込もうとするテスタメント。

するとナナシが意を決したように「レコルドでグランに憑いていた黒妖精を鍵から呼び出して欲しい」とエマに求め、鍵から出てきたあのカーサ似の黒妖精に「久しぶりだねブラト」「ピンチだから力を貸して」と親しげに声を掛ける。
そうしてブラトを憑依させたナナシの身体からは「周囲の空気が震えるほどただならぬ気配」が放たれ、これに気圧されたテスタメントは冷静さを取り戻し、一旦その場を撤退することに。

えっナナシかっこよくね?←

夢100キエルが2部11章で初めてアトラの指輪を使ったときみたいな。わたしの厨二心をくすぐるかっこよさ。
えっ今まで対峙してきたナナシはただの地球人みたいなナナシで黒妖精なんぞ憑依しようもんならスーパーサイヤ人になってしまうってこと?

しかも、この黒妖精「ブラト」って名前だったんだね。カーサじゃなかったんだ(そんなわけ

ナナシが「ブラトはおじいちゃん」だって言ってるし、5章の最後には彼が「夢王」に呼びかけるカットが入ってるので、ブラトこそ随分前の時代の夢王に憑いてた妖精だったのかも?

そんなブラトと相性がいいってやっぱりナナシもトロイメア王族の血筋のもんなんじゃ(しつこい

ナナシの正体

テスタメントが「殺すつもりで」ケントに植え付けていたというとんでもない瘴気を浄化したエマは過去一身体が透けちゃって、それは「浄化の力」を使うと身体が妖精に傾き「夢の力」を使うと人間に傾くから、ってことみたいなんだけど、恐らくほぼ妖精状態入って誰にも見えなくなってるエマにナナシは普通に話しかけて、「紫色の蝶の形をした自分の夢花」を取り出して、握らせて、なんと、その場で、エマに「夢を分け与えて」人間に傾きを戻してあげるんですよね(びっくり

一応「夢花を所持している」ってところで今章終盤ナナシはやっぱり現役の「マイスターだった」んだってことが明かされるのだけど、いやいやいやいやそんなことより夢を分け与えてる方にびっくりし過ぎて完全にそっちの驚きが霞んじゃってるのよ。
ナナシって指輪とかしてたっけ?
王族って指輪がなくても夢与えられるっけ?(混乱

まぁその辺は追い追い分かるもんとして、取り敢えずマイスターとしてのナナシは、あの横暴な連盟副会長「インテル」直属の「ハウンドスイーパー」というギルドに所属している、とのこと。

ハウンドスイーパーは「警吏など公的機関では手に負えない犯罪者を狩る」目的で組織された「秘密裏な」ギルドで、エマもその存在を知らなかった様子。

ナナシはインテルの指示で「胡蝶にスパイとして潜入していた」ということらしいけど、ははーんようやくちょっと読めて来たぞ。

インテルは横暴だけどひとまず「犯罪者の存在」とか「秩序が保たれないこと」「統制が取れないこと」は「悪」だって認識で、ギルド連盟が絶対でなければならなくて、マイスターが夢の力を強くして世界貢献することが「善」なんだけど、そのためには「多少の弾圧や弱者を淘汰するような強引さがあってもいい」って思ってるわけね。
マイスターの夢を壊す胡蝶は連盟にとって許せない存在だけど、これを叩き潰すためならベルベットやファタミュジカみたいに犠牲になるマイスターやギルドがあってもいいし、公にはできない手段で押し進める必要がある場合を想定して「裏ギルド」まで抱えてるっていう。

で、そんな彼の直下に組織されたギルドに属しているナナシは命令通り胡蝶に潜入してはいたけど、そこでいろいろなものを見て「果たしてインテルのやり方は正しいのか」疑問を抱き始めてるってとこなんじゃないか。

と言うのも、ちょっと思ったのがさ、テスタメントってエマの母親である妖精女王の話をするとき毎回めっちゃ女王様に仕えてる立場の人みたいな言い方するんだよね。なんか誰よりも「妖精女王の味方」って感じで。

分かんないけど、「インテルみたいな横暴なやり方で世界の夢の力を強くする」ことは、ひたすらウッドマンの職人たちみたいな「弱者を生む」「絶望を生む」行為であって、その結果黒妖精が増え過ぎて、妖精女王の負担が増えまくって限界突破しちゃってるのかも、って考えたら、妖精女王に仕えてるテスタメントが「人間の夢を壊してやる」「女王様をこんな目に遭わせやがって」って思っててもおかしくないよね。

つまりこれは自然破壊した人類が自然から逆襲されるみたいな「自業自得」の構図になっていて、それに気付いたナナシだけが今世直しに目覚めてるっていうか、もしかしたら人間側が省みて和解できる道筋が見え始めている、的なことなのかも知れん。

とは言えナナシはインテルから与えられた職務は一応は全うし、潜入調査の結果胡蝶が「力を増幅」「転換」させるためのマシンを製作しようとしていたことやそのマシンを用いて「世界の夢を壊すさらにその先にある何か別の真の目的」を果たそうとしている、というところまでは掴んできちんと報告していましたね。

一見コウモリ男だけど、グランドマイスターのイケオジたちとやけに仲が良いとことか見るとやっぱり何か水面下で勢力を集めているようにも見えるので、頃合いを見計らってそのうち動き始めるんじゃないかな。

まぁだからって夢花のくだりの件とか何も説明してもらってないし、インテルに対してはワンチャンもうひとつふたつ別の肩書きを持っているような口ぶりではあったけど、一旦ナナシへの理解はこの辺で良いんじゃないかと(てきとう

ゲリラ公演

これ、めちゃくちゃに泣きました。

騎士団の監視下に入り活動を禁止されているファタミュジカの劇団員たちはごく一部の人間を除いて全員「暇を出され」、ギルドホームをしばらく離れることになった。
失意のベルベットはエマとスズカを連れて自分が生まれ育った古い屋敷を訪れるのだけど、そこで幼い頃自分が父に贈った手作りの絵本を見付ける。

ベルベットのお父様はとても格式高く、こと演劇や音楽に関しては質のいいものに目利きのある芸術的感性が豊かな人だったのだけど、幼いベルベットが描いた「妖精」をすごく評価して、言葉を尽くして褒めてくれたんだそうです。

そうした父の言葉や会話を思い出すことで、「妖精への強い憧れ」や「ファタミュジカ設立当初の想い」を思い出し、夢の力をもう一度取り戻したベルベットは、やっぱり自分は「エンターテイナーであり続けたい」、こんな状況下でも「演劇がしたい」と思い至る。

もちろんそれは連盟からの「活動禁止命令」に背く行為なので、ギルドキーパーであるエマは自分の所属する団体に逆らうことになるのだけど、「マイスターが夢を叶えるのを支えるのが自分の仕事である」という信念に基づき、彼らが公園の広場のような場所で「路上パフォーマンスをする」というのを、全力でサポートしようと決意する。

そうして開催が決まったゲリラ公演は、ファタミュジカのマイスター4人と黒妖精たちとで作り上げる「劇中劇」になっていて、戦乱の世の中でも諦めずに夢を掴もうとする4人の舞台俳優たちが戦火に巻き込まれ、打ちのめされて、夢が潰えそうになるのだけど、それでもひたむきに「演技がしたい」と立ち上がる姿に胸打たれた妖精たちが彼らに加護を与え、彼らと共に夢を追う、という物語になっている。

まさに今ファタミュジカが立たされている状況に通ずるものがあるため、特にマイスターたちの台詞や演技には彼らの心からの願いや想いが物凄く込められていて、これだけでかなり胸に来るものがある。

途中で雨が降ってきて全員ずぶ濡れになっちゃうんだけど、それでも身ひとつで役を演じ上げていくその姿に、街の人も大勢集まって、その渾身の舞台に誰もが息を飲み、引き込まれていく。

まさにクライマックスというとき、これを聞きつけた騎士団が彼らを止めようと駆け付けたりもするのだけど、「自分が本当に守るべきものは何なのか」ずっと自問自答していたサイラスがエマと共にこの路上パフォーマンスが無事に終幕を迎えるまで「どうか彼らを止めないで欲しい」とアレックスに掛け合ってくれたり、それにアレックスが応えてくれたり、カミュやレンが「お偉い騎士様が連盟に背くようなことしていいのか」「元より連盟に目を付けられている自分たちが強行したことにした方がいいのでは」とサイラスやアレックスを庇うようなことを言ってくれたり、「それでも俺は守るべきものを守る」とサイラスが腹くくったり、とにかく熱いんです。

フィナーレはファタミュジカの4人が手を取り合って観客にカーテンコールをするのだけど、ちょうど雨が上がって虹が架かってめちゃくちゃいいストスチルになってて、もう号泣です。涙
ファタミュジカのファンになったし、次の公演のチケット絶対GETして絶対観に行くねって気持ちになりました←

妖精の羽音

一連の騒動が落ち着いた頃、エマとナナシは「秘密箱を開ける鍵」になるという音楽を奏でてもらうため、再びベルベットが生まれ育った屋敷を訪れた。

ナナシによればエデンには甚く気に入っていた歌があり、それは「妖精が大好きなミューゼの大富豪」、つまりベルベットのお父様が作曲した「妖精の羽音」という楽曲だったと言う。

ベルベットが古い楽譜を見ながらこれをピアノで演奏し始めると、エマは幼い頃誰かが自分にこれを子守歌のようによく歌ってくれていたことを思い出す。

無意識のうちに同じメロディを口遊むエマに、「続けて」と声を掛けるナナシ。

なんか、ここもちょっと涙出ました。
妖精の歌には不思議な力が宿ってるってヒースが言ってたけど、ホントに宿ってるわ←

てか、やっぱり箱はナナシがエデンから直接託されたものだったみたいですね。「スパイ任務中に失くしたらまずいから」ってことでオズワルドにお預かりしてもらってたらしい。

そうして「静かな音を立てて秘密箱の蓋が僅かに開いた」ってところで次章へ続きます。

シハル

ちなみに6章のラストは連盟副会長インテルが直属のギルドハウンドスイーパーのマイスター「シハル」に、「掃除してもらいたいものがある」と告げるカットで終わっています。

インテルが何を掃除しようとしてるかはさて置き、シハルはゆめくろリリース当初から公式サイトには載っているけど実装はされていないキャラクターってことで、そろそろいろいろ明らかになるんじゃないかってみんなそっちにわくわくしてることでしょう←