夢100ゆめくろメインストーリーのネタバレ満載備忘録
夢世界を語る

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夢100 9周年記念イベント

夢100くん9周年おめでとうございます!!!
そして、だいぶ遅ればせながら新王子シザネさんも実装おめでとうございました!!!
絶賛情緒不安定期で迎春イベごとすっ飛ばしてしまったこと、こよみの国の姫たちに申し訳なさ過ぎていまだにストも読めてないのだけど(最低、今年の九曜の神楽殿がついに辰の一族の番だったのかな?
あの風貌でジェントル属性で中の人が大将とはこれまたギャップ持ちの予感。
いつか必ずお迎えするぞ。

さて、今回9周年もイベストは前後編に分かれており、特に後編「My Precious Light」はタイトルからして8周年「Hope is in Me」が思い起こされて始まる前から号泣してました。今度はライトお兄ちゃんかい。涙

本当に素晴らしいストーリーだったのだけど、個人的にはずっと欲しかったような言葉があまりにもキレイに纏められ過ぎていて、なんだかまるで「これが夢100の集大成だよ」って終始言われてるような気になってしまい、心中ちょっと複雑でした。
前回同様メインストーリーの今後の展開には一切干渉しないようなテーマで改めて兄妹の絆を再確認できるようなイベストだったらまた全然気持ち違ったんだろうけど…

思いの丈は記事の最後にぶちまけようと思ってるので、「いやいや不吉な話は聞きたくない」「最後まで楽しい気持ちで周年祝いたい」って方はどうか読まないで欲しい。

以下ネタバレです。

誓明会

夢世界一丸となって新たな脅威「悪夢」に立ち向かうため、改めて国の団結を願いアルストリアで開催されることとなった「誓明会」。
開会の挨拶を終え、演壇を降りた姫の目の前に突如現れたのは、「青黒いもや」を振り撒きながら浮遊する1冊の「絵本」だった。

見覚えのある光景に「ミルとロウのしわざではないか」と彼らに呼び掛ける姫だけど、「自分たちとは無関係」「ただしその絵本は確かに誰かの捨てた夢」「あまりに力が強いため実体化して意思まで持つようになったもの」だと返答するロウ。

ナビによればその絵本は間違いなく「幼い頃トロイメアで姫が大切にしていたもの」であり、その中身は「白くてもふもふした執事が黒き夢に襲われる少女を救ってあげるお話」になっているのだそう。
記憶を辿りつつ、「もしかしてナビのぬいぐるみのイメージとなった絵本なのかも」と姫。

そうだったのか。
てっきりわたし、このぬいぐるみは夢世界が黄金期と呼ばれていたある時代ある夢王に加護を与えていたある妖精がモデルになっているもんなのかと←

黒き夢

浮遊する絵本がもやを撒き散らしながら町へ向かっていく様子に、これが「黒き夢によって人を襲うつもりなのではないか」と推測する王子たち。
慌てて追い掛けるも、すでにもやに触れた町人の多くは体調を崩しており、姫が祈って回復する者も居ればしない者も居る、夢の力が解決になるのか否かさえ分からないといった状況。

絵本が放つ「黒き夢」は、ソルシアナ兄弟の魔術でもオズ兄弟の魔法でもカイリの銃やギル様の剣でも討つことはできず、レコルドには過去同じような現象が見られた記録さえ残されていなかった。

青黒いもやたちの願い

手がかりの掴めないまま「黒き夢」の被害がそれ以上広まらないよう奮闘する王子たちだったが、何度か対峙するうち、どうやらこの青黒いもやは「絵本の力に吸い寄せられるように集まってきたもの」であり、すべて「誰かの捨てた夢」になっている、ということが分かる。
もやの中からは耳を澄ますと様な声が聞こえてきて、そのほとんどが「持ち主とずっと一緒に居たい」「一緒に遊びたい」と訴えてくる。

中には王子たちの捨てた夢なんかも混ざってて、本人が改めて自分自身の捨てた夢と向き合い対話をするような場面もあるのだけど、大半のもやは持ち主の代わりに「姫が話を聞いてやる」ことで勢力を弱め消えていくことから、恐らくこの黒き夢を引き寄せているあの「絵本」についても「同じことをしてやればいいのではないか」という結論に至る一行。

うむ。やっぱりそうだよね。

光を見るために押し殺そうとしたものや犠牲にしようとしたものは本来「夢で掻き消して打ち勝たなければならないようなもの」では決してなく、夢と同じようにその人の生きる力であって、時に持ち主を守り助けてくれるもの。
黒き夢は魔術やら魔法やらこっちが夢の力で討とうとすればさらに強い力で覆い被さろうとしてくるのだけど、「ずっと変わらず持ち主の心の中に居るよ」「いつまでも一緒に居るよ」と声を掛ければ満足して消えてしまう。

しかし、黒き夢の正体は「誰かの捨てた夢」、さらにそれが自ら意思を持つようになったものが「絵本」という設定は、メインストで言うところの「悪夢」であり「ミル」である。
姫の夢を取り込む以前のミルやロウも同じように「斬ることができなかった」し、恐らくほぼイコールの認識で間違いなさそうな。
するとこれ、わたしたちの知らない場所で「ずっと夢世界を見続け」ながら「夢世界の一員になりたい」と切望してきたミルの悲願がついに叶えられようとしている場面にも見えてしまうのだけど…

ナビの捨てた夢

ここからはイベ後編スト。もやが晴れた直後、ナビによく似た声で「お家へ帰ろう」と言い残し忽然と姿を消してしまったあの「絵本」を追ってトロイメアにやって来た姫と王子たち。
しかしそこは少し様子がおかしく、人が居ないはずの城下町には人が溢れ、庭にあるはずの墓石がない、城の中にはもうこの世にはいないはずのバレッチやモゼル、他にもたくさんの従者たちが行き交いみんな穏やかな様子で「アトラス」や「トルークビル」について話したり、してる。
それはもう絶対に叶うはずのない幸せなトロイメアの姿であり、ここはあの「絵本」の見せる「捨てられた夢」の中、そして諸の事象からこの夢の持ち主は「ナビなのではないか」という答えに辿り着く一行。

なるほど後編は本当に8周年「Hope is in Me」のアンサーになってるんですね。

光を見失ってしまっていたかつてのホープが残した「夢の力」によって具現化されていたのはまさにこうした「幸せなトロイメアの姿」だったのだけど、ライトはこれを「捨てた夢の力」「黒き夢の力」でわたしたちに見せている。
反対にホープが捨ててしまったのは「もう一度この世界で新しい光を見付け前進する夢」の方で、逆にライトはそっちを今も夢として捨てずに持ち続けているはずなんだけど、結局持ち主を凌駕するほどの「強い力」が宿ってしまうのはどちらも「もう叶わない幸せなトロイメア」の方、なんだよね。

与える力と奪う力を持って生まれた瞬間から夢世界の理の対極にあり、正反対であり、だけどやっぱりトロイとアトラの光が重なったように「ふたりでひとつ」であることに変わりない双子の兄弟。
世界の意志に従って世界に光を示し光そのもののように生きることを背負う兄は、今までもこれからも変わらず光を見続けるため、前回は最愛の弟が残した夢に別れの言葉を告げることになったのだけれど、もしもそんな役割が削ぎ落ちて裸になってしまったら、本当は弟と同じ、温かな故郷で家族と笑い合っていたいだけの、ただの男の子。
この黒き夢は始めからナビがその役割に従いそんな幸せなトロイメアを「まだ諦めていない」「捨てていない」と答えるであろうことを承知の上で、改めて「あなたはそれでいい」「光であれ」「どんな選択をしても兄弟はふたりでひとつだ」「重なっているんだ」ってことを、伝えに来てくれたようにも、見える。

そうしてナビの捨てた夢が形になった「絵本」は、その想いが受け止められ、最後にライトの姿を借りてこの騒動を起こしてしまったことを謝罪、ただひたすらに幸せな「捨てられた夢」の姿を映し出しながら、静かに消えていきました。

誰も居ない場所をひっそりと漂っていたが「突然持ち主に会いに行きたくなってしまった」らしい黒き夢、恐らくそれはミルとロウの出現により世界の夢のバランスが崩れてしまったためだろうと見解する姫。

アヴィはこれを「ナビの捨てた夢」で終わらせるのではなく「俺たちの手で叶えて行こう」とその決意を熱く語りました(かっこいい

読み終えて…

率直に、「これは本当に最初からこの9周年のために用意された物語だったのか」わたしは疑問に思ってしまいました。
だって、「ナビの捨てた夢」「ライトの捨てた夢」って同時に「姫の捨てた夢」でもあるし、それはつまりわたしたち夢100アプリユーザー全員の捨てた夢でもあって、これが第3部の「あらまし」なんですよ。
少なくともわたしはきっと一緒に乗り越えるつもりで第3部を読んでいたし、「夢100がずっとずっと続いて欲しい」その想いの根底には、やっぱり犠牲になったものたちの願いがどんなかたちで成就するのか見届けたい、納得したい、そういう願望がありました。

ライトが自分の捨てた夢の全貌を目の当たりにして、葛藤して、寄り添って、受け止めて、消えていくのを見届けるなんてめちゃくちゃ肝になるようなシーン、本当にこのタイミングでこの設定のもとに見て良かったんだっけ?
本来なら第3部終盤でミルの手によって展開されるはずだった物語だったりしないっけ?
ずっと見たかったものの大部分を見せてもらったはずなのに、なんだろう、いろんなことに想いを馳せる前にまずは違和感と言いますか、拍子抜け感と言いますか(殴

いや、もちろん今回こうして「黒き夢」と向き合い乗り越えたことはただの通過点であり、もしかしたら「これでミルに立ち向かう準備がさらに整った」ってことなのかも知れません。
となればもっともっと思いもよらない出来事が姫を襲う展開、わたしがそうだと思い込んでいることもいろいろと覆るような結末が本編では見られるのだと思う。
もしかしたらミルは「姫の」悪夢じゃなく「世界の」悪夢なのかもね。
思い返せば0章「世界の意志」によって「トルークビルにムーンロードが架かった」ところから始まった物語、第3部はわたしが思うよりうんとスケールが大きいのかも知れない。

ただ、それならそれで、果たしてここで、そんな壮大な物語の「一区切り」感を、こんなに前面に押し出してくる必要があったんだろうか、とも感じる。

たとえばこのキービジュ、改めて確認してみると、姫と一緒に旅をする王子たちの他に、ラスさん、砕牙さん、ハッターさんが描かれています。

1部2部共に結局ストには登場しなかった王子様って結構たくさん描かれてたので始めは気にしてなかったんですが、3部4章ストーリークリアでシルエットが解放された次章の舞台がどう見ても不思議の国なので、2章ヴォタリアのラスさん、5章ワンメアのハッターさん、となると7章8章くらいで砕牙さんの伊呂具にもオジャマすることになるんだろうな、なんてちょっと思ったりしてたんです。

あとは「悪夢」の正体が「誰かが捨てた夢」であり「夢が大きいほど闇は濃く深い」と判明した1章読了時点で「なんとなくその被害に遭いそうな王子様」として真っ先にレイヴンさんや真琴くんの名前を挙げていたわたし。

何が言いたいのかって、個人的に「今後メインで悪夢と対峙することになるんじゃないか」って予想してた王子様全員が、このイベのエリアストで「黒き夢と対峙」あるいは「対処法を見付けている」「直面しても大丈夫だと思えるような発言をしている」んですよね。

さらに、今イベ前編「Always With You」で報酬として手に入るレイの個スト、さよならの雨や常しえの桜までは「迷いがあるような苦しげな笑顔」で「光を見ることをやっぱり拒んでいた」彼が「黒き夢に直面」したことでついに迷いを吹っ切り、「捨てた夢に縋っていたら前には進めない」と発言、「優しさしか見て取れない穏やかな笑顔」を姫に向け、「俺ももう一度光を見ることにした」と言い切っています。
レイがこうやって碧空の島の悲劇を乗り越え再び夢を見られるようになるというのは、第3部のもうひとつの物語とも言える彼の贖罪の旅の、ある意味「終着点」でもあったはず。

「終着点」と言えば、トルークビルの兄弟たちも、「ユメクイを討つこと」がついに王子たちの「捨てた夢」になっていることを密かに喜び、またそんな彼らが「ユメクイから生成した通信器」はすでに王族同士の最新の連絡手段として夢世界中に広まり始めている、という一幕もまた然り。(ところであれって結局どういう仕組みなの? 声もその人の夢の一部だからそれを奪って放ってるってこと?

何より、「黒き夢」が本当に「誰かの捨てた夢」ってことでいいんなら、4章ラスト「トロイとアトラに聞きに行く」なんて言っていた「悪夢の本質」についてはもう理解してしまったかのようにも思える描写があり、最終ミルをどうしてやるべきかその「解決策」について正解を見出してしまったかのようにも思えるストーリー内容。

これ、いよいよ「もう公開される予定のないメイン第3部次章以降のシナリオを抜粋して駆け足で提供」してるんじゃないの…?
だって、あまりにも締め括り過ぎている。
実際こうやって「最後に」なんとなく整えて纏めてくれる親切なソシャゲがたくさんあることをわたしはよく知っている(経験者は泣きながら語る
こんなに全部見ちゃったら、やっぱり次の10周年が夢100くんの「最終章」で、ホントにそろそろ心の準備しとかなきゃならないんだなって腹括ってしまったじゃないか。涙

まぁ、すべてはわたしの深読みで、邪推で、また突拍子もないこと言ってるだけなのかも知れないけどね。
と言うかわたし、きっとホープと同じような立場にあるレイの物語は姫の悪夢が徐に紐解かれていくのと同じ速度で深掘りされていって、もっとじっくりその心に迫って、理解を深めて、その中で改めてホープの想いを理解し直したり、ホープの残した言葉に導かれたり、そういう描かれ方をするんじゃないかな、そうだったらいいな、みたいな、勝手な妄想をひとり膨らませ過ぎていたようなところがあったかも。
第3部でも度流れる「レイのテーマ」みたいなBGMあるじゃないですか。これいざ人に説明しようとして口ずさむと頭には間違いなく流れてるのになぜかまったく再現できなくて自分でも聞いたことがないようなメロディになってしまい誰にも伝わった試しがないんですけど(音痴疑惑
わたしの中では初めてレイと対峙したとき激闘の末に追い詰められた彼がそれでもこっちを睨みつけながら「どれだけ世界を傷付けても自分が傷付いても構わない」「俺はこの幸せな夢に永遠に縋っていたいんだ」ってボロボロの身体で何度も何度も王子たちに挑み続ける、みたいな場面でずっと流れてたBGMだったので、以来聴くたびに「まさにかつてのホープそのもののようなレイのあの姿」が思い起こされてまた泣きそうになるんだけど、たぶんこれが「ふたりの心がいつかどこかで共鳴する展開」みたいなものをわたしに期待させていたんだと思うわ(?

今回ナビや王子たちがそれぞれ捨てた夢を乗り越えたりきっとそれができるだろうと安心できるような言葉をくれたりそんな場面をたくさん見れたことはもちろん嬉しかったし、この「締め括り」のさらに先が見れるならもちろん楽しみしかないし、夢100くんが10年後も20年後もずっとずっと続いていて欲しいって気持ちはもちろん大前提なんだぜ…

個人的に嬉しかったこと

このイベントでわたしの心をいちばん晴れやかにしてくれたのはもしかしたらマーグレットさんかも知れません←

みんなでひたすら恋バナしてたらいつの間にか夜が明けちゃってた某小説展の2次会で「凍哉が思い切り笑える夏が来たら蓬莱に行く」みたいなこと確かに言ってくれてましたね。
あんな昔の約束まだ覚えててくれたのね。涙

わたしが桜花推しなのでひょっとしたらマニアックな視点なのかもだけど、カゲトラさんは桜花さん見てると同じく身体の弱いイブキちゃんへの兄愛が溢れちゃって、なんやかんやめちゃくちゃ気遣って膝掛けなんか持って来てあげたりなにかとお世話したくなってしまうので、居てくれるとまじ安心なんですよ。
で、桜花さんがあの美貌で真正面からどストレートに「優しいですね」「ありがとうございます」なんて伝えるもんだからちょっと赤面しちゃったりもする。てぇてぇ←

てか、思えばカゲトラさんてもっともっと昔トイマーケットのときすでに「黒き夢に掛けてやるべき言葉」的なものを「役目を終えたおもちゃたち」に言い聞かせてあげてたなぁ。
あのイベを踏まえたうえで今回のトトのセリフ読み返すとちょっとエモいし、ああいうマインドを生まれ持ってるヒナタがミルの手から姫の夢を取り戻した王子様第一号だったのもなんか頷ける(脱線

最後に

何はともあれ9周年、心からおめでとうございます。
いろいろ書いてしまったけど、まずは感謝の気持ちでいっぱいです。

アニバガチャは6周年アヴィをお迎えするというわたしの夢がいよいよ潰えて黒き夢になりそうなんだけど、カスタム無料チケ30連+石で10連回したとこクリスマスサーカスのクレトくんが来てくれたのでこれからスト楽しんで来ようと思います。隠れ家衣装もむっちゃ欲しいんだけどごめん一旦ステイで(殴

夢100くん、こんなわたしだけど、これからもずっと一緒に居てくれよな。涙